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[ヤリイカ]
外房大原港発…御宿〜大原沖 第一松栄丸

落とし込みでズンッ! 外房ヤリイカ濃厚発進

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本誌APC(東京)/鈴木良和
掲載号: 2010年5月1日号

重くてシャクれない!

 


底が大事!なんちゃって


 次の投入では途中でサバに捕まってしまったが、その次は無事に着底。10メートルシャクリ上げても乗らなかったので、さらに10メートル高速で巻き上げてから落とし込むと、明らかに落下速度が遅くなった。イカが乗った証拠だ。いったん着底させてから竿を立てると、ズッシリ重い。
 だが、ここで巻き上げには入らない。大流しの特徴はイカの群れを待って釣るスタイル。1杯、2杯掛かったからといって150メートルも巻き上げていては効率が悪い。この群れを逃してはならぬ!
 狙うのはパーフェクトだ。
 シャクリながらゆっくりと巻き上げていくとさらに重さが加わり、最後には重たくてシャクれないほどに。
 巻き上げに入ろうとしたら、ググーンと強烈な引き込みで竿先が海面に突き刺ささった。
 その直後、ポーンと抜けるようなイヤ〜な感触……。上がってきたのは4杯のヤリイカと足と頭だけになったヤリイカが1杯。一番下のプラヅノは半分に折られていた。犯人はサメに違いない。
 仕掛けを交換したいところだが、その時間がもったいない。群れが通り過ぎないうちに釣りまくるべく、そのまま仕掛けを投入。
 今度は落下途中で乗ったのが明らかに分かるほど道糸の出が遅くなった。すかさずリールのクラッチを入れてシャクるとズドンという重量感。先ほどと同じように追い乗りを狙っているとまたしてもグンと竿がのされた。
 案の定、上げてみるとヤリイカは2杯乗っているものの頭と足だけになったヤリイカも1杯付いていた。
 その後も入れるたびにイカが乗るのだが、7本ヅノのうち3本がサメに奪われた。
 ここまでの1時間半で15杯のイカを釣り上げ、ホッとした私は一時休憩……。
 2時間ほどキャビンで休んで出てみると、波も若干収まって入れ乗りタイムに突入していた。
 中井裕介さんは8杯掛けを達成するほど好調に釣っているが、イカ初体験の町田さんが苦戦している様子。
 そこで、落とし込み釣法をレクチャーしながらイカを掛けて見せると、すぐにマスター。町田さんも気分は上々、連釣開始となったところで沖揚がりとなった。
 船中釣果は29〜55杯でスルメが2割程交じった。
 ヤリイカの群れは相当濃い様子。海が穏やかになれば爆釣の期待は濃厚だ。



第一松栄丸]中井順一船長

 

 


 

 

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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。