TJ-web  
電子版
から探す
キーワード(釣り物、釣り方etc.)

 

 

 

[イサキ]
南房西川名港発…西川名沖 竜一丸

南房のイサキが開幕!今期も出足はまずまず

Check

本誌APC(千葉)/ 宇田川 亘
掲載号: 2011年4月1日号

出だしは「アレッ」

 


これから梅雨の最盛期まで、南房のイサキから目が離せない!


 3月1日は南房のイサキ解禁日。千田〜洲ノ崎栄ノ浦にかけての各港で一斉に乗合船がスタートとなる。
 今シーズンのイサキの模様が気になって仕方がない私は釣友の武田氏をともない、3月1日の解禁初日に南房西川名港の竜一丸を訪れた。
 竜一丸はジャンボイサキを釣らせてくれることで有名な船宿で、昨年の好期は50センチオーバーを筆頭に40センチ超えが連発。それだけに最盛期(梅雨)の週末ともなれば、なかなか予約が取れない人気の船宿だ。
 集合時間は5時15分。春の気候は三寒四温と言われているが、前日は北西風と冷たい雨のダブルパンチで出船中止。今日のイサキの食いはどうだろうか。
 幸い未明まで吹いていた風は集合時間にはピタリと止んでいた。海は多少の波はあるが、釣りに支障はないはず。
 当日のイサキハンターは計6名。我われは右ミヨシから並んで座り、大ドモには昨年大型のイサキを釣ったという地元の佐野氏が入る。
 左舷には仲乗りの安西清和さん。また昨年の取材時にも同乗されたという田村氏グループ2名がトモに並ぶ。
 
 出船は6時。安西竜一船長が目指したのは航程5分の西川名沖で水深は25メートル。慎重に反応を探したあと、
 「15の12」という指示が出された。これはコマセカゴを15メートルまで下ろし、1メートルごとにコマセを振りながら12メートルまで巻き上げてアタリを待ってくださいという意味である。
 ほどなく全員の竿にアタリが訪れ、体長20センチ前後のアジが顔を出した。良型が釣れるポイントとして名高い1カ所目だが、15.4度と水温が低いせいかアジ以外は口を使わず、沖への移動を余儀なくされる。今度は、
 「55の52」と指示が出たが、やはりイサキは食わず。
 「反応はあるけど、口を使わないんだよ。仕掛けを投入すると反応が逃げてしまう」と船長も困った顔。
 半年以上の禁漁期間があったせいか、イサキがコマセに反応しない(慣れていない)ことも想定される。
 開始から1時間たってもイサキは顔を出さず、若干の焦りを感じたが、本日3度目の移動で不安は解消された。
 「58の55」とさらに深くなったポイントで、左舷大ドモの田村さんがアタリをとらえた。さらにミヨシの清和さん、右舷の武田さん、佐野さんへと続いた。
 解禁日の記念すべき第1号は24センチの中型。武田さんも同型を釣り上げ、清和さんは一荷を決めた。
 この日は潮の流れが速く、1流しにつき1投というハイテンポの釣りだったが、イサキの食いは徐々に上向いてきたようで、清和さんは3点掛けのパーフェクトを達成。その様子を見ていた船長が、
 「根魚五目乗合のときからイサキの反応をリサーチしていたんだけど、出だしはちょっと苦戦しました。でもイサキの顔を見て胃の痛みも収まりましたよ」とニッコリ。
 以降は潮回りのたびにだれかの竿が曲がる展開になる。


 

 


 

 

Page1 出だしは「アレッ」
Page2 この食いを待っていた!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。