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[イサキ]
南房西川名港発…西川名沖 竜一丸

40センチ級の大型連発 これぞジャンボイサキ !!

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本誌APC(千葉)◎宇田川 亘
掲載号: 2009年5月1日号

こんな大型は初めて

 


外~南房のあちこちで釣れ盛っているイサキ。今シーズンも好釣が期待できそうだ
まめに誘いを入れることが好釣果への近道です!


 房総半島周辺で40センチを超えるイサキを釣ることはとても難しいのだが、それが意外と簡単と思えてしまうのがここ西川名沖。
 1.5号のハリスを切られることは当たり前、ムツ9号のハリが伸ばされることも珍しくない。
 そんなジャンボイサキ交じりでいい日にはトップ30〜40尾、おまけに目下はアジ、キントキ、カイワリ交じりでにぎやかな釣果が望めるという。
 
 期待に胸を膨らませ、4月1日に訪れたのは南房西川名港の竜一丸。天気予報によれば夜半からの雨は朝方に止むとのことだったが、4時25分に現地に着いてみるとザーザー降り。風がないのが唯一の救いだったが、大船長の安西誠治さんの判断で定刻よりも遅い6時半に港を離れた。
 竜一丸では釣り座は船長が決定する。私は左舷ミヨシ2番。3番には加藤さん、大ドモには紅一点の福島さんが陣取った。一方右舷はミヨシから正木翔くん、伊東さん、常連氏、嶋田氏の順で並び、ミヨシには仲乗りの安西清和氏が入った。
 若船長である安西竜一さんが最初に選んだポイントは航程3分足らずの西川名沖。
 実はこの場所がジャンボイサキの隠れ家。まもなく、「いったん20メートルまで下ろして17メートルに上げてアタリを待ってください」とアナウンス。
 竜一丸では潮回りやポイント移動のたび、このように細かい指示が出される。理由は潮の速いポイントが多いことと、全員が同じタナを狙うためだ。そのため道糸もPE6号、ビシの種類も統一される。
 降りしきる雨の中、私以外の全員がイサキを誘い盛んに竿を振る。まもなく右舷大ドモ嶋田氏の竿がキュンと引き込まれた。
 引きは強く、まるでマダイを掛けたように竿が絞り込まれる。海面に現れたのは立派なイサキ。後検量40センチジャストの大型だ。
 「次はだれかな……!」と船長が注目する中、アタリをとらえたのは左胴の間の加藤氏。もちろん40センチ近い。
 「こんなに大きいイサキ、初めて釣りました」と興奮気味の加藤氏。それはそうだ、房総ではめったに釣れるサイズではないのだから。
 さらにこれを上回る大物が嶋田氏にきた。本日最大となる41センチの登場である。
 大型が出る釣り場とはいえ、まさかここまでの連発があるとは思わなかった。私も慌てて竿を出すことにする。アンドンビシにアミコマセをタップリと詰め、ハリには竜一丸秘伝のイカを付けて投入。
 船長は反応が切れたところで潮回り。タナの指示は変わらず「20の17」だ。
 ここでアタリをとらえたのが加藤氏と私。加藤氏は40センチ近いイサキを手にニッコリ。私は無念のバラシ。
 結局3流し目以降はアタリがなくなり、船長は次なるポイントへの移動を決めた。


 

 


 

 

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