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本誌編集長◎沖藤 武彦
掲載号: 2010年6月1日号
反応はあるものの・・・
現役バスプロ・茂手木祥吾さんは初挑戦ですっかりマルイカ釣りにハマった様子
葉山といえばマルイカ釣りがメジャーになるかなり前、すでに10年以上前からオモリ15〜30号でシロギス竿を使って楽しんだり、直結仕掛けが使われていたマルイカ釣り先進の地。
その葉山出船のマルイカが5月を迎えて浅場の本格期を迎えようとしている。
釣行したのは4月24日。7時に出船した長三郎丸.栗飯原有詞船長は亀城根の南寄りの60メートルダチで投入合図を出したものの、1流しで移動を告げ、来た道を引き返すように北に船首を向けて速力を上げた。
イカ釣りではよくあるパターン、仲間の船がいい反応を見つけたのだろう。向かった先は浅めの40メートル台。ここでポツリポツリと釣れ始める。
同行の茂手木さんはマルイカこそ初めてだがヤリイカ釣りの経験はあるので直結3本、直ブラ2本の「直結ブラ仕掛け」。一方、田村美幸さんはイカ釣り初挑戦なので直ブラ5本仕掛け。
その彼女、仕掛けと投入器の扱いにすぐに慣れてしまうと、茂手木さんとほぼ同じペースで2杯、3杯と取り込んでいく。
とはいえ、ここからペースが上がらない。潮回り後の投入で空振ることも多く、船上を見ていても6人の釣り人のうちだれかが忘れたころにポツリと釣り上げる程度。「反応はあるけど、釣るのは難しそうです。慣れている人とそうでない人の差が出ちゃうような感じですよ」
船長もころ合いを見て仕掛けを下ろして様子を見る。よい日には同じような反応でも船内いたるところでマルイカが上がるのだろう。左トモのベテランさんが最もよく釣っているように思えたが、それでも昼を前にツ抜けしたかどうか。「移動します。少し走ります」
船は葉山に戻るように北へ向けて速力を上げていく。
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Page2 初めてのマルイカでも 十分に楽しめます
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