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本誌編集部◎内山 高典
掲載号: 2010年9月1日号
開始早々から 入れ食いモード
解禁初日のワカシは 20~30センチがそろった
釣り場は平塚沖の水深25メートル前後
晴天ナギに恵まれた8月1日、相模湾の夏の風物詩、ワカシ解禁の取材をすべく腰越港の秋田屋を訪れた。
「だれでも手軽に青物の引きが楽しめる」のがブリの若魚.ワカシのセールスポイント。
そこで今回は小学5年生の息子と1年生の娘を連れて釣行。息子にはカッタクリを、娘には竿釣りをレクチャーし、子供たちの〝夏休み沖釣り体験〞を交えてレポートしたい。
定刻の6時までに集まったのは我われを含む13名。毎年ワカシ解禁初日を楽しみにしているという常連さんや親子連れで賑わった。
江ノ島を右手に船は西へと進み、子供たちは湘南クルーズ気分で大喜び。エボシ岩を通り過ぎ、およそ30分ほどで平塚沖に到着。25メートルダチでアンカーが下ろされ合図が出る。
ほとんどの人が魚皮バケのカッタクリでスタート。底から海面下までを探るよう指示が出る。
間もなく船中のあちこちでアタリがきたようで、次つぎに魚が抜き上げられる。釣れているのは20〜30センチほどのワカシや同級のマサバ。40センチ級のマルソウダも交じっていた。
魚皮バケをキュッ、キュッとカッタクればすぐにガツンとくるまさに入れ食いモード。1時間を過ぎても魚の食いは衰える気配を見せず、皆さんの足元のタルにはワカシ、サバ、ソウダが溢れんばかり。
「陽気がいいと魚が傷みやすいので、クーラーの中にどんどん入れてください」と船長からアナウンスが出る。
五味船長に釣った魚をおいしく持ち帰るコツを聞くと、クーラーに氷をたっぷり入れてくることが大切とのこと。水氷を張ったクーラーに生きたまま入れて氷絞めにするのが手早いが、元気な魚を入れると魚が暴れて氷が早く溶けるので、余裕があればキッチンバサミなどでエラを切って生き絞めにしてから入れるといいそうだ。
ギラギラと照りつける太陽の下でカッタクリを続けるのはかなり体力を使うようで、3時間ほどが過ぎたころから日陰に身を寄せて休憩する人の姿が目立ち始める。
ちょうどそのころ、釣り場に着いて早々に船酔いでダウンしていた息子と娘が復活。
親切な仲乗りさんがカッタクリのコーチ役をかって出てくれたので息子をお願いし、私は娘と一緒にリールタックルで狙うことにした。
Page1 開始早々から 入れ食いモード
Page2 小学1年生 VS青物
Page3 シーズン初期は 魚皮バケで勝負
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