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本誌編集部/加藤智晴
掲載号: 2011年6月15日号
あれ? 小さいぞ…
某信頼筋の情報によると、5月17日、九十九里飯岡で一つテンヤのマダイが爆発的な釣れっぷりを見せたという。なんでも4.7キロの大型交じりでトップ17枚、エサ切れで早揚がりしたとか。
この時期、外房大原などほかの釣り場も乗っ込みに入って大型が上がっているが、数の面ではムラが多い。そこへ飛び込んできた飯岡の乗っ込み情報は、数型とも大いに期待できるもの。善は急げと5月18日、飯岡港の優光丸へと向かった。
久しぶりに訪れた飯岡の港は、まだ震災の爪痕が残っている部分もあるが、いつものように陽気に明るく出迎えてくれたおかみさんに一安心。
さっそく昨日の状況を伊藤和一郎船長に確認すると、釣り場は航程15分ほどの近場で、水深は16メートルほど。飯岡の一つテンヤは一昨年の冬にスタートしたばかりなので、乗っ込みのこの時期には初めて狙うポイントだという。
そして昨日はとにかく終始入れ食い。落とし込んでいけばツツ〜ッと勝手に持っていってしまうアタリが多かったとか。外道もほとんどなく、アタればタイ。水深も浅いから2〜3号のテンヤでも十分に底ダチが取れるし、慣れない人なら重めのテンヤを使って底ダチを取る練習をしてもいいから、一つテンヤの入門にも最適じゃないかとのこと。
そしてマダイもいるがハナダイも多く、70〜80枚は釣れると言う。
なんだかスゴイことになりそうだ。
さて、当日は沖藤編集長、村上記者のほか3名のお客さんとともに午前5時半に出船(取材時は新港からの出船であったが、まもなく元の船着き場へ戻れそうとのこと)。
いくらも走らないうちにポイント着、パラシュートアンカーが投下された。
水深が浅いというので迷ったが、まずは2号のテンヤで投入開始。落とし込みでのアタリを期待したが、何事もなく水深より3メートルほど余分に糸が出たところでかすかな着底のシグナル。とりあえず底ダチの把握も問題なさそうだ。
続いてシャクリを入れてゆっくり落とし込んでいくとカツカツッとアタリ。すかさずビシッと合わせるとスカッ。何投かこんな調子を繰り返すうちに、ようやくハリ掛かり。上がったのは手のひらサイズのハナダイ。周囲でも同様のハナダイが釣れているようだ。
いやしかし、胴つきで釣るようなサイズですね?
と船長に問うと、
「あれ? ちっちゃいなあ。昨日はハナダイも全部30センチ前後あったんだよ」とポイント移動となる。
Page1 あれ? 小さいぞ…
Page2 アタリの多さはまさに天国
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