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[夜メバル]
三浦半島京急大津港発…猿島沖 まるまつ丸

納涼&夜景を楽しめる節電がてらの夜メバル釣り

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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2011年8月1日号

明るいうちにトリプル連発

 


涼しさと釣果を求めるアナタにおすすめの釣りです
船長にほめられた石井さん。いいなあ


 暑い日が続いている関東地方だが、こんな季節は夜釣りがおすすめ。夕涼みがてらに沖へ出れば、意外なほど涼しく気持ちいい風に包まれる。というわけで、今回は夜メバル釣りに出かけてみた。
 船宿は京急大津港のまるまつ丸。大津港は京浜急行大津駅から徒歩5分、高速道路利用なら横浜横須賀道路の佐原ICからも、新しくできた馬堀海岸ICからも近く便利な港である。
 
 7月2日の夕刻、まるまつ丸に到着すると、ちょうどアジ船のお客さんが帰港し宿で休んでいるところ。あいさつすると、
 「毎号買ってるよ」、
 「見てるよ」と声をかけていただきうれしくなり、同行した石井さんが、
 「では、このまま夜も……」と誘うと、
 「乗って行こうかな」と夜メバルも乗船していただくことに。おかみさんも笑いながら、
 「取材だから頑張ってね」と和やかな雰囲気。
 出船時間が迫り船に移動。石井さんと私は左舷胴の間に釣り座を取って準備開始。
 今回は2.1メートルと2.4メートル、2本の竿を持ち込んだが、長さがポイント。基本的な胴つき3本バリ仕掛けは全長が2.4メートル前後なので、よく使われている1.8メートルほどのシロギス竿などでは取り込みなどで苦労する。そこで長めを用意した。
 加えて、調子も6:4〜7:3調子をチョイス。根掛かり回避もしやすく、風がある日でも竿がブレないのでコントロールしやすいためだ。
 午後6時、7名のお客さんを乗せ、飛松正幸船長の操船でポイントとなる猿島周りへ向かった。
 釣り場までは約10分。猿島を眺めながら飛松船長の合図でスタート。水深は約20メートルだ。
 「明るいときにしか食わないかもよ。どうもこの水色だと嫌うんだよね」と飛松船長。この時期は潮が濁りがちのときに太陽が沈むとアタリが極端に少なくなることがあるそうだ。
 そして右舷大ドモにいた浪川さんに1投目からアタリ。本当だ、明るいうちから食ってきた。
 上がったのは小型ながら本命のメバル。続いて石井さんにもヒット。船中でもメバルがパタパタと上がっている。これは早い時間帯の勝負になりそうだ。
 しばらく写真撮影に専念していると、
 「山口さん、早く釣りなよ」と船長。お言葉に甘えて1投目。根がキツイ所とそうでない所を繰り返しながら流れていく感じだ。
 慎重に探っていくと、きたっ、強い引き。一番上のハリにヒットしたに違いない。一度竿をゆっくりと立ててしっかりと乗せる。そこで引きに耐えていると竿がどんどん絞り込まれる。
 取り込んだのは小型ながらメバルのトリプル。すると今度は右舷の山形さんがカサゴ交じりでトリプル。
 ようやく日が暮れて幻想的な夏の夕方。風景も最高だがメバルも最高。本当に涼しく、真昼の暑さが嘘のようだ。
 本来ならこの時間帯はポツポツ釣れて、暗くなってから爆釣という感じなのだが、今日は違う。すでにガンガン釣れているから猿島をバックに沈むきれいな夕日を楽しむ余裕もない。
 右舷ミヨシのベテラン加藤さんが良型のカサゴを上げれば、左舷ミヨシのベテラン金井さんは良型のメバル。さらにはマアジも回遊し始めた。


 

 


 

 

Page1 明るいうちにトリプル連発
Page2 上バリにアタリが集中



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