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本誌編集部◉尾川 泰将
掲載号: 2011年11月1日号
着底直後に 即合わせ!
はじける笑顔!乗船者の大半が開幕を待ちかねたフグファン
黒々と埋め尽くされるバケツ。たまりません
やや強めの北東風が吹き、ウネリは2メートルほどあるからアタリは取りづらい。というか、こんな海況は外房ではよくあることで、
「おらおら、アタリなんて取ってないで、空合わせしてバンバン掛けろいっ」とカメラ片手に船上を見て回る根岸発行人がハッパをかけてくる。
釣り人心理としては微妙なアタリをキャッチしてハリ掛かりさせたいところだが、ここ外房ではそれもまた事実。
特集記事にあるとおり、仕掛けを底に着けて3〜5秒毎にシャクっていくタイム釣りは、外房特有のウネリでうち消されるフグのアタリをカバーし、ヒット数を着実にのばす。
またこの日は、仕掛けが着底したら一呼吸置いてすぐにシャクってみるとドスッと掛かることも多かった。落下途中から直後にかけ、音もなくフグがエサをつつき回しているのだ。
しかし日が高くなるにつれて、1流しの時間が短くなっていった。最初の1投はエサをかじってくるのだが、どういうわけかその場に居着かない。群れの移動が速く、船長とフグの追いかけっこが始まった。
それでも3〜4名のベテラン諸氏は手返しの早さで着々と数をのばし、こちらの倍のペースで釣り上げている。
「トップ80尾到達で納竿」というのが当地の尾数制限のルールだから、ちょっと待って、置いてかないでという心境。しかしピンポン玉クラスの小型はすべてリリースしているおかげもあり、結局80尾に届かぬままお昼の納竿時刻を迎えた。
船中釣果は19〜71尾、トップは右舷ミヨシの植田さん。30〜40尾ほど釣り上げていた人が最も多く、37尾の私もその一人だった。サイズは18〜33センチと幅があるが約7割は25センチ級だからボリューム感はたっぷり。
フグは各自のバケツに入れたままトラックで船宿へ運んでさばいてもらい、サービスのおそばをゆっくり食べている間にフグの身欠きの出来上がりという段取りだ。
出足好調、濃厚な群れを確認できた大原のフグ。カワハギと同じく開幕当初ほど良型がそろうし、うぶなフグも多いので、ぜひ早めの釣行を!
[キャプテンズネット 第1・2敷嶋丸]山本 幸夫船長
Page1 サイズもいいし、上々の滑り出し
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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。