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本誌APC(東京)/ 鈴木良和
掲載号: 2011年12月15日号
難なく2キロ級ゲット
良型交じりの数釣りを楽しむチャンスがやってきた!
皆さんもネットやスポーツ新聞などの釣果欄を見て驚いたのではないだろうか。11月1日、いくら解禁日とはいえ近年こんなに釣れたという記憶は私にもない。
それこそ今すぐにでも飛んで行きたい気持ちでうずうずしていたところへ都合よく取材依頼が飛び込んできた。願ってもないことと、二つ返事でお受けした次第。
すでにお分かりのとおり、ターゲットは鹿島のヒラメ。今回お世話になる鹿島港利喜丸の解禁日も8〜26枚と、目を疑うほどの釣果。当日の話を聞くと、ヒラメが口を開けて待っているかのように釣れたとのことだった。
釣行を決めたのは11月19日。私がヒラメ釣りに行くことを聞きつけた女性アングラー3名が同行を願い出てきた。
だが問題は全員がこの釣りが初挑戦ということ。カメラを持ちながら3人の面倒を見なくてはならないという重責を背負っての結末はどうなるのだろうか?
左のミヨシから並んで4つが私たちの席で、5時30分に14名を乗せて出航。出船前に3人にはレクチャーを行ってはいたものの緊張と不安からかいつもより表情が硬いように見受けられる。
それよりも私が気にしているのは低気圧の接近に伴い、大荒れの予報が出ていたこと。はたして何時まで釣りができるのだろうか。
40分ほどでポイントに到着。水深は30メートルの砂地で根掛かりは少ないとのこと。仲乗りさんからイワシが配られて準備が整ったところで投入となる。
1流し目は空振りに終わったものの、次の流しでは右舷で一斉に竿が曲がった。こうなると船長も飛び出してきてタモ取りに大忙しだ。
結局5枚のヒラメが同時に取り込まれたのだが、中でも川口さんが釣り上げた3.2キロのヒラメが目を引いた。
その後も右舷で立て続けに3枚釣れたのだが、左舷は音沙汰なし。右舷が好調なのは横流しを行っているので潮先側になるからだ。
さて、次の流しは左舷が潮上側に当たるので、私も手持ちで誘ってみる。トントンとオモリで海底をたたいた後にスッスッとゆっくりと上げてポーズ。
この動作を続けているとガツガツと明快なアタリがきた。すぐに竿を静止させて、食い込みのアタリを待つ。
グッグッ……コツコツ。
「まだよ、まだまだ」と心の中で呟きながら、
「食い込め。早く食い込め」と念を送るとグーンと力強く竿が海面に突き刺さる。
今だ!
とヒラメをハリに乗せるような気持ちで竿を立てるとギュンギュンと激しい抵抗が伝わった。
「よし。乗った」この瞬間がヒラメ釣り一番の快感で、後は竿を立てた状態をキープして浮かせるだけだ。
無事にタモ取りされると一気に緊張感から解放されてホッと一息。私の初物は2キロの良型であった。
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