[ヤリイカ]
相模湾小田原早川港発…小田原南沖 長谷川丸
中型主体に多点掛けも連発 !! 相模湾西部のヤリイカ上昇気配
本誌APC(埼玉)/釜井昌二
掲載号: 2012年1月1日号
イカの乗りは底中心
胴長30 センチ近いヤリイカも交じっている
釣れないときは、釣れている人のマネをしましょう
師走も押し迫った11月29日、今期初のヤリイカ狙いで相模湾小田原早川港の長谷川丸へと足を運んだ。
午前6時半、4名のベテラン師と私を乗せた船は、谷川船長の操船で出船。好天&ベタナギの海上を進むこと40分あまりで小田原南沖のポイントに到着した。
「やってみて〜」
投入合図の出た第1投は水深150メートル。残念ながらこれは空振りだったが、仕切り直した水深170メートルの2投目は左舷に並ぶお2人が当日最初の乗りをキャッチ、胴長25〜30センチほどの中型ヤリイカを取り込んだ
トモの方は下から2番目のウキスッテ、ミヨシの方は一番下のプラヅノに乗せていた。
続く3投目も同水深にて投入合図。再び左舷トモの方が乗りをとらえ、巻き上げ開始。本人は、
「スルメだと思うよ」とおっしゃっていたが、なんと上がってきたのは全長40センチほどのヤリイカ。乗っていたのは、やはり一番下のプラヅノだった。
ヤリイカ釣りではおおむね底近くに反応が出ることが多く、とりわけ渋いときはベタ底で乗りが集中しやすい。通常は底上10メートルくらいまで誘いを入れて探るのだが、こんなときは海底付近で誘っていかにしてイカにツノを抱かせるかが腕の見せどころとなる。
私も3投目から竿を出してみた。仕掛けは本誌12月1日号の第2特集41ページで紹介された「カラフル針511‒1 7本」。普段は自作の仕掛けを使うのだが、記事の内容を読み、イカが釣られる前に私が釣られたというわけ。
私が1杯目のイカを乗せたのは第4投のこと。底上1メートルで、誘っては落とし、誘っては落としを繰り返していたら、誘い上げて止めた穂先がグイッとお辞儀した。
時折、グイグイと引き込むイカの引きを堪能しながら巻き上げると一番下のツノを抱いていた。続く第5投では、誘い上げようとした竿先をズンッと止められる。今度は下から3番目と1番下のツノに一荷であった。

Page1

Page2

※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。