TJ-web  
電子版
から探す
キーワード(釣り物、釣り方etc.)

 

 

 

[カサゴ五目]
東伊豆伊東港発…伊東沖 村正丸

夏の東伊豆のお楽しみ! 色いろ釣れるカサゴ五目

Check

フィッシングライター/上田龍太郎
掲載号: 2012年8月1日号

30 センチ級のカサゴが連発!

 


30センチ級のアカハタ。本命に並ぶ人気根魚です
良型のカサゴとメバルを合わせ5尾ゲットした飯田愛美さん。おめでとう
こんなカサゴが10尾釣れたらだれでも満足できるはず
「カサゴ釣りって面白いですね~!」


 7月15日号でも紹介されたように、今年は各地でカサゴが好調に釣れている。数では東京湾が一歩リードしている様子だが、型狙いなら東伊豆がおすすめ。釣れれば25センチ前後の良型がほとんどで、30センチオーバーの大物も頻繁に登場している。
 伊豆半島のカサゴ類はこの大きさが魅力。専門に狙う釣り船の数も少ないから、魚影も安定している。夏の南西風に対しても、風裏になるここ東伊豆は強く、初心者連れにも最適だ。カサゴの煮付けや空揚げが好きな人にとって、手つかずのポイントが多く残されている東伊豆は大型カサゴの穴場と言えよう。
 そんなカサゴを中心とした五目釣りを手軽に楽しめるのが伊東港の村正丸。若くて釣り好きの村上大輔船長は、マダイやイサキ、ワラサなどの看板ターゲットに加えて、オニカサゴやカワハギ、マルイカなど通好みの釣り物も狙っており、初夏からはカサゴにハタやメバルなども交えたカサゴ五目が人気を集めるという。6月中旬に行った試し釣りでは、最大33センチを含む良型カサゴがハタ交じりで20尾ほど釣れて、本格的に乗合船を開始したという。出船形態も午前午後の2便制なので、午前中にさっと釣りをして渋滞前に帰ることもできるし、のんびり出かけて午後から楽しむのも可能である。
 さっそく船長に電話して様子をうかがうと、
 「釣り場の水深は10〜30メートルと浅いので、オモリ30号以下のライトタックルで狙います。仕掛けも釣り方もシンプルなので女性や子供でも手軽に楽しめます」とのこと。
 
 7月1日、釣りの経験は1度きりという超ビギナーの飯田愛美さんを連れて午後便に乗ってみた。
 集合時刻の正午に伊東港に到着すると、私たちのほか3名の釣り人がいた。そのうち2名は午前船でイサキを狙っていたそうで、すでに十分なお土産は確保していたものの、良型のカサゴも狙おうと引き続き乗船するとのこと。
 私たちが右舷ミヨシ側に並んで釣り座を構えたあと、船は港を離れた。手石島を回って川奈方面へ進み、川奈岬灯台沖の30メートルダチで投入開始となった。
 仕掛けは片テンビンを用いた1本バリ仕掛け。船長によると、胴つき仕掛けをはじめ色いろな仕掛けを試してみた結果、魚の食いが一番よかったのが片テンビン仕掛けだったとのこと。
 付けエサはサバの切り身やカツオのハラモ。ハリにチョン掛けにするだけと簡単だ。
 まずはビギナーの飯田嬢に底ダチの取り方と、海底の凹凸に合わせてタナ取りをまめに繰り返すことなどをレクチャーしていると、左舷トモで竿を出していた広田氏にさっそくヒットした。
 上がったのは30センチ級のアカハタ。その後広田氏が同サイズのアカハタを釣り上げたものの、潮流が速すぎるため移動となった。
 次に狙ったのは川奈ゴルフ場沖の25メートルダチ。ここではミヨシ側でもアタリが出て、左舷の方がたに25センチ級のカサゴがヒット。私も27センチのカサゴを手にした。
 飯田嬢は根掛かりにやや苦戦していたが、海底スレスレにオモリをトレースするイメージが徐々に分かってきた様子で、間もなく本命のカサゴを釣り上げた。
 それからは流し変えのたびにだれかの竿が曲がる状態となり、左舷ミヨシ氏が33センチの大型メバルを、その10分後に飯田嬢も30センチのメバルを釣り上げて大喜び。さらに船内では30センチ前後のアカハタやカサゴも釣れ上がった。


 

 


 

 

Page1 30 センチ級のカサゴが連発!
Page2 大きなアカハタか?



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。