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本誌APC(埼玉)◎釜井昌二
掲載号: 2009年1月1日号
ガガンと 1.6 キロの赤い影 ボコンと銀色の影!
ドドーンと1.6キロのオニカサゴ。う、うれしいッス!
ウスメバルが交じることも
1.5キロクラスをアベレージとして、ときには2キロオーバーの特大オニカサゴが釣れるうえに、どちらが本命なのかと疑うばかりのアラが釣れる。そんな夢のような底物パラダイスが、千葉県北部の飯岡沖に存在する。
今年1〜2月の飯岡のアラフィーバーは記憶に新しいが、今期も11月17日に4.5キロ、20日には8.8キロのアラが取り込まれている。いかんいかん、どうにも「外道」であるはずのアラの模様に目がいきがちだが、あくまでも本命はオニカサゴ。沖藤編集長と連れ立って、11月26日に飯岡港の三次郎丸を訪れた。
取材日の数日前から黒潮の分流が差し、釣り場は2〜3ノット以上の速潮に見舞われて苦戦が続いていた。それでも行ってみなければ分からないからと、望みを持って夜の明け切らぬ5時に出船。滝沢健司船長の舵取りで総勢8人の釣り人を乗せて根魚の楽園を目指した。
しかし飯岡から1時間半、根魚の楽園は黒潮の分流と北風が正面から当たってシケ模様。一瞬顔が青ざめたが、出船前に飲んだ酔い止め、アネロンを信じて踏ん張った。
「横から風に押し戻されても、風上に向かって2ノットで流れていますね……。なんとかやってみましょう!」とのアナウンス。一瞬目が点になったが、合図とともに仕掛けを投入した。
「右舷の方は、糸を普通に出していってください、左舷の方はサミングしながら糸フケを出さないように気をつけて落として下さいね」と、追加のアナウンスが入った。私の釣り座は右舷2番。素直にこれに従い、糸を送った。
水深は120メートルとのことだが、135メートル道糸が出たところで着底を確認。その後は、糸を送りながら、底ダチを取るのが精一杯になる。なにせ未体験ゾーンの速潮だ。
それでも1投目から胴の間の方に魚信、大型のウスメバルが上がった。次の流しでは私にもウスメバル。船中を見回すと、大中小のノドグロ(ユメカサゴ)やサバが取り込まれ、左ミヨシ2番では小型のオニカサゴが顔を出した。
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Page2 もしかしたら、もしかするぞ
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