ここで船長はイサキ狙いに変更。ポイントを和田浦沖の定置網周りへ移し、コマセカゴもＦＬサイズへの交換を告げた。
　イサキ狙いの指示ダナは海面下38〜42メートル。しかしこの場所は小型が多かったので、船長はさらに千倉寄りのポイントへと船を進める。
　すると今度は小気味いいアタリで30センチ級の良型イサキが釣れ出す。右胴の間の野沢氏の4点掛けを筆頭に、船中あちこちでイサキが竿を絞った。
　全員がお土産を確保したところで船長は最後の時間をハナダイ狙いに賭ける。向かい風とウネリの中、20分ほどかけて朝のポイントへ。
　前日はトップが12枚に達したというが、この日のハナダイの機嫌はすこぶる悪い。船長はさらに80メートルダチにポイントを移動した。
　ここではアマダイがメイン。納竿間際に私の竿に40センチの良型が上がったが、そのほかは小型のキダイやハナダイのみで終了となった。
　当日は良型ハナダイやマダイは残念ながら顔を見せなかったが、イサキのほかイナダ、カンパチ、カイワリ、アマダイ、ヒラソウダなどの多彩な外道が釣れたので満足。いい人はこれらを合わせ40尾くらい釣ったと思う。
　江見沖のタイ五目はこれからが冬の好期。今後はマダイ、ハナダイのほか良型アマダイも釣れ出し、我われを楽しませてくれることだろう。

［新栄丸］武ノ内一浩船長