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フィッシングライター/ 上田龍太郎
掲載号: 2010年8月1日号
グラマラスな1尾を釣りたい
これからはマダイが掛かることも想定して釣りをしよう
ここでは海面下20メートルのタナでイサキが入れ食い状態となり、うまく追い食いさせている人はトリプルヒットを連発!
右ミヨシで竿を出す渡辺氏はすでに50尾オーバー。コツを伺うと、
「アタリがあったらビシを1メートル上げ、次のアタリでもう1メートル上げるようにするとトリプルで釣れやすいです」と教えてくれた。
ちなみに渡辺氏は船長おすすめのウイリー仕掛けを使っており、オキアミは3本バリのうち先バリ(空バリ)にのみ刺していた。
この仕掛けは船内でも販売しているので、釣行の折はぜひ使ってみていただきたい。
午前9時半になると神子元島西側のポイントに移動。船長はここは比較的良型が多いと言っていたが、なるほど。30センチオーバーの良型がポツポツ上がり、グラマラスな35センチまで登場。
この1尾を見た私は辛抱たまらず、自分の釣り座に戻って釣りを再開。すると単発ながらも30センチオーバーが連続ヒットし、良型の心地よい引きを堪能した。
午前11時を過ぎたころから船中でハリス切れが多発。どうやらサメが回ってきたらしい。そこで船長は再びポイント移動。今度はやや深めのようで、指示ダナは海面下40メートルであった。
すると私の竿に大きなアタリが到来。ドラグを使ってやや慎重にヤリトリした末に浮かんできたのは1.2キロのマハタ。まさにうれしいお土産だ。
以降はイサキの食いがやや落ち、多点掛けは減ったがアタリは止まらず、前出の渡辺氏は11時半過ぎに「70尾を超えたのでもう十分」と余裕の納竿。
やがて正午に皆さん笑顔で沖揚がり。当日の竿頭は右ミヨシ2番で竿を出していた喜多村氏で78尾。船中平均は50尾といったところで、私も55尾を釣り大満足の釣行となった。
帰り際、船長に今後の展望を尋ねると、
「イサキはまだまだ釣れ続くと思いますが、今後は状況に応じてマダイとイサキのリレー船も出船していきます」とのこと。
今シーズン、イサキの数釣りをまだ堪能していない方はすぐにでも須崎沖に出かけることをおすすめしたい。
[爪木丸]田中貞一船長
Page1 開始2時間で 30 尾超え!
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