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フィッシングライター/竹川啓二
掲載号: 2010年11月1日号
私以外は絶好調!
これが本文中に出てくる船宿特製の仕掛け。一見の価値あり!
まずはトモの40尾オーバーの常連さんをモデルに撮影を試みたが、すでにお昼寝タイム。もっともこのお客さんが本気を出したらアッという間に定数の80尾に達して早揚がりになってしまうだろうから、しばらく寝ていただいたほうがいいのかもしれない。
それでは他の人を……とターゲットを変えてみたが、またしても食いは止まってしまった。
アレッ!
さっきまではポツポツながらヒットしていたのに……そう思いつつ周りを見渡すと、鈴栄丸が船団から少し距離を置いていることに気がついた。
後で船長に尋ねたところ、取材のためにわざわざ大型が出やすい灘寄りの根際を流してくれていたらしい。
さすが!
体が大きければ心意気もデカい斎藤船長だ。
このあと1時間ほど根際を流したあと、再び船団に加わって入れ掛かりを楽しむ。
やはり小型が中心だったが、ダブルヒットも連発する入れ食い状態で、ひととおり撮影をすることができた。
こうなりゃ土産を追加するまでよ……と再び竿を握る。
周囲の状況からすれば、ポンポンポ.ンと増量作戦は成功するはずだったのだが、ポンとポンの間が妙に長い。
フグが私の仕掛けの前を素通りしているような気もしてくる。
その証拠に両隣はコンスタントに竿を曲げている。
数年ぶりのフグ釣りだよと言っていた佐々木さんも、「最初はアタリも分からず苦労したけど、やっとコツが分かったよ」と連釣にニコリ。
昔ながらの一段式カットウ仕掛けに掛かるフグ様に至極ご満悦の様子だった。
結局、私は25尾で終わったが、船中釣果は16~27センチを35~75尾という大爆釣。トップは定数の80尾に届かなかったけれど、これだけ釣れれば十分でしょ!
最後に斎藤船長は、「浅場でバリバリに釣れている今が入門のチャンスですよ。もちろんベテランが数釣りを楽しむにももってこい。今年はかなり魚影が濃そうだし、今後も期待大です」と明るい見通しを話してくれた。
とくにこれから水温が下がっていくと、さらにそのおいしさに磨きがかかるというから楽しみだ。
刺身よし!
揚げてよし!焼いてもよし!
もちろん鍋にもよし!
秋の夜長はフグで乾杯だ!
[鈴栄丸]斎藤俊一郎船長
Page1 渋いのかと思いきや!
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