Check
フィッシングライター◎山口 充
掲載号: 2010年2月1日号
例年にない良型ラッシュ
周年狙えるマガレイだが、季節によりその面白さが変わってくるのも楽しい
今なら例年とはひと味違ったマガレイ釣りが楽しめます
今回は東北遠征、宮城県の塩釜港からマガレイを狙うことになった。
当地はカレイ釣りのメッカとして有名だが、今期は例年に比べてマガレイの型がいいという。いつもなら手返し優先の数釣りになるのだが、この機会に良型マガレイをじっくりと狙ってみることにした。
12月17日の夜、横浜の自宅を出発。今回、行きは平日扱いなので深夜割引時間帯に走行することで約半額の高速料金となる。帰りは土日祝日割引でさらにお得になるスケジュールを取った。
ところが天候が安定しない。栃木県内より雪のマーク。福島に入ると本降りになった。
高速を降りると路面凍結に注意しながら今回お世話になる、えびす屋さんに到着。時折吹雪になる状態で出船できず、翌日に変更となる。
翌19日も早朝より雪であったが、風が弱く出船することになった。東北の雰囲気満点の中、我わが妻つま大だい船長の操船で午前6時に出船、ポイントとなる大型魚礁に向かう。
航程約40分でポイントに到着。まずはスタンダートな、いつもの3本バリ仕掛けでスタートする。
水深は40メートル。着底して糸フケを取ってから小づきを開始。
1秒毎に1回、40〜50センチ幅の小づきでテンポよく誘っていると、隣の石井さんが早くも1枚目を掛ける。竿を立ててしっかりハリ掛かりさせると、ゆっくりと仕掛けを海底へ戻す。
再び小づいて誘っていると、竿の曲がりが増幅される。ここでもう一度竿を立て2枚目をハリ掛かり。
「まずは2枚で」と石井さんは巻き上げを開始する。
私にもアタリがきた。強めのアタリだったのでオモリに一番近いハリに掛かったと判断、この魚をしっかりと掛けてから細かい小づきに変更。
すると小づくたびに1枚目のカレイが暴れて引きが伝わるが、そうなればほかの2本のハリも動いて誘いにつながるわけだ。ただし大きく誘ってしまうとテンビンに絡んでしまうこともあるので注意が必要。
重量感たっぷりとなったところで上げてくると、狙いどおりのトリプル達成。石井さんも良型をダブルで上げる。
その後もダブル、トリプルを連発したが、23〜27センチクラスが多く、多点で掛かると引きが強く、楽しさは満点。右舷でも30センチを超える良型マガレイが上がった。
しかし、気になることもある。いつもの食いではないのだ。一見好調ではあるが、パタッと食わなくなる。
例年のパターンならパタリではなく、徐々にアタリが減って潮回りとなるのだが……。
Page1 例年にない良型ラッシュ
Page2 じっくり戦法が奏功
※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。