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[イサキ]
南房江見港発…和田浦〜江見沖 新栄丸

江見のイサキ絶好調! 外道も多彩で全員大満足

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本誌APC(千葉)/宇田川 亘
掲載号: 2011年6月1日号

まずはアジのごあいさつ

 


旬を目前に食いは活発。さイサキいいです!
釣り方と仕掛けを工夫して定数到達を目指せ!


 ヤリイカに負けず劣らずの好調で房総各地を賑わせているイサキ。良型交じりでダブルやトリプルも当たり前と聞けば、イサキファンは黙っていられないはず。
 
 4月22日に訪れたのは南房江見港の新栄丸。4月上旬から前日までの釣果を見れば明らかに上り調子で、25センチ前後の中型を中心に50尾の定数達成者が続出している。
 そんな好況を反映してか、5時には私を含む7名が集合した。
 新栄丸は港ではなく、船宿で受付を行うシステム。料金を支払い、必要な仕掛けや付けエサなどを購入し、最後に釣り座の抽選を行って数字の順番に席を選ぶので、早く到着して場所を確保する必要はない。
 武ノ内一浩船長の舵取りで5時半に出船。釣り場の和田浦沖の定置網周りへ船首を向けた。
 私の釣り座は右トモ2番。大ドモには萬年氏、左舷トモには富士原氏が座る。
 穏やかな海上を走る間に船長から前日の状態、仕掛け、釣り方などがマイクを通じてアドバイスされた。
 ハナダイが多く交じる時期ならウイリーシャクリよろしく底から10メートルほど探り上げる釣り方が有効だが、イサキ主体の現在は指示ダナを集中的に狙うのがいいらしい。
 「釣り場の水深は49メートルです。昨日は海面下35メートルでよく食いました。水温は17度。3日前が14度だったので3度上がりましたね」とのこと。
 合図が出たのは6時。私を除く全員が一斉に仕掛けを投入すると、たちまち全員の竿にアタリが到来。しかし、イサキのアタリではなく、ブルブルと震えるような振動が伝わった。上がってきたのは20センチのアジ。全員が多点掛けを披露するも、本命イサキは顔を見せない。
 船長はイサキを求めて潮回りを繰り返すが、上がるのはアジばかり。イサキは1時間ほど経過しても船中ウリンボ1尾だけ。昨日までの好調はどうしたのだろうと不安に駆られる。
 「宇田川さんも竿を出しなよ」
 そんな船長の言葉に甘えて仕掛けを投入した。
 江見沖のコマセカゴはオモリ60号のFLサイズ、仕掛けはハリス1.5〜1.7号で全長3.5メートル。ハリはチヌやムツ形状のカラーバリが中心。江見沖ではハリ数の制限がないため、私はハリス1.5号の4本バリ仕掛けを選んだ。
 付けエサは船宿で購入したバイオベイト。細長く切ってアミコマセの1粒と同じ大きさにし、カラーバリにチョン掛けにした。
 船長の指示ダナは前日好調だった海面下35メートル。でもアジがとても多かったし、船長が30メートルまで反応が出ているとアナウンスしたので、仕掛けを35メートルで止めてコマセを振り出しながら32メートルまで巻き上げてアタリを待ってみた。
 するとブルブルのアタリに続いて、キューンと竿先を絞り込むイサキ特有のアタリが到来。電動リールでゆっくりと巻き上げると、20センチのアジと23センチのイサキが一荷で上がってきた。
 続いての投入では、追い食いを待って25センチのイサキを3点掛け。ここからイサキにスイッチが入ったようで、やがて爆釣と言うべき釣れっぷりへと変わった。


 

 


 

 

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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。