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本誌APC(東京)/椎名義徳
掲載号: 2013年3月1日号
ズラズラ連発!
キンメもスゴいが、クロムツもスゴい!
3流し目は不発だったが、続く4流し目。水深は300〜500メートルと少し深くなったが、ここでは脂の乗りが抜群で、アブラキンメとも呼ばれるフウセンキンメが船中あちこちで上がり、4点掛けを披露する人もいた。
私の仕掛けにも40センチ近いアブラキンメが6点掛けで上がってきた。
次の流しでレギュラーサイズのムツを1尾釣ったところで私のクーラーはもう満杯。早々に道具を片付けた
同じ根魚と言ってもキンメやクロムツは水温や潮の濁り具合などにより大きく移動するので、急に潮が変わると居場所を探し出すのに大変苦労するものだが、そこは経験豊富な栗飯原船長。前回最後の流しで得たヒントを生かし、今日は好釣果をたたき出したわけだ。
「ここで食えば、あそこの場所でも食うんだよ……」とその後の流しでもアタリは活発。大好物はアコウのしゃぶしゃぶと言うラルフ.ヌミエーズ氏は大きなスミヤキの5点掛けに、
「スミヤキモオイシイヨ!」と大喜び。朝から空振りなしでキンメを上げ続ける常連の井貝氏はこれまた見事なイタキンメ(ナンヨウキンメ)を4点掛けで披露。草野氏も2キロ近いクロムツを釣り上げドヤ顔を決めてくれた。
朝方3点掛けでキンメを釣り上げた女性はその後アタリから見放されていたようだが、底ダチの取り直しなどのコツをつかみ、ラストの流しではいいアタリをキャッチ。
竿は大きくしなり、ギャラリーたちが注目する中、クロムツ、メダイ2尾、キンメ2枚、おまけにオキギスと6点掛けを披露し拍手喝采。有終の美を飾ったところで沖揚がりとなった。
当日の釣果は28〜48センチのキンメ、アブラキンメ、イタキンメ交じりでトップ19枚。43〜54センチのクロムツが0〜2尾、このほかメダイ、スミヤキ、マサバ、カサゴなどが多数交じり、ほぼ全員がクーラー満杯だった。
シケ日が多い季節ではあるが、海況がよければいい釣果を得られるのもこの釣りの魅力。さあ、キンメやクロムツを釣ってみたいというアナタ、まずはクーラー1つで出かけてみよう。
[長三朗丸]栗飯原由巳船長
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