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[ヤリイカ]
東京湾奥金沢八景出船〜洲ノ崎沖 一之瀬丸

初釣りでイカづくし ヤリもスルメも上々の乗りで◎

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本誌編集部◉内山 高典
掲載号: 2011年2月1日号

ヤリイカ、スルメ、サバの順で乗る !?

 


この時期のスルメのキモは最高にうまい。沖干しを作ったときにキモを取っておき、ヤリイカの身とあえるのがおすすめ
スルメ優勢の中でヤリが釣れると思わず笑みがこぼれる
佐々木さんは淡色系のプラヅノと布巻きのプラヅノを織り交ぜた数十組の仕掛けを状況で使い分けていた


 1時間ほどが過ぎたころ船中の様子を見て回ると、朝イチのサバの猛攻でほとんどの人が直結仕掛けに交換したせいか、皆さんスルメを中心に順調に数をのばしている様子。
 なかでも左右の大ドモのお二人が好調のようで足元のタルはイカで一杯。しかし、左トモの方に状況を伺うと、「たぶん底でヤリイカが乗ってるはずなんですが、巻き上げの途中でスルメが乗って、さらに上のほうでプラヅノにサバがアタックしているようです。直結仕掛けでサバが最後まで上がることはほとんどありませんが、カンナにサバが引っ掛かって暴れる間にイカが外れてしまうようで、スルメは釣れてもヤリイカは思うように数がのびませんね」とのこと。
 この日は上がっているイカだけを見るとスルメが優勢でヤリイカはポツポツの展開のように思えたが、スルメの群れの下にはヤリイカの群れがいるようだ。
 スルメイカの沖干しが船上に張られたロープにたなびき始めたころ、この日は流し変えが少ないことに気付く。東京湾口の釣り場では1流し1投ペースになることも多いのだが、時計を見ると流し変えてから40分以上たっていた。それでも船中のどこかしらでイカが取り込まれる状況が続いているのは群れが濃い証と言えそうだ。
 自分で竿を出すとき仕掛けをブランコと直結のどちらにするかで悩んだが、サバの気配がなくなったように思えたのでブランコ仕掛けをセットして投入。リールのカウンター読みで200メートルほどで着底し、やや糸フケが出た状態で3秒ほど待ってから聞き上げるとズシッと乗りの手応えが伝わる。
 ヤリイカにしては乗りが分かりやすかったのでスルメかな?
 と思いつつ巻き上げると、胴長40センチ近いヤリイカが一番下のプラヅノに掛かって上がってきた。
 その後は流し変えの間隔が徐々に短くなり1流し1投になることもあったが、仕掛けを下ろせば1〜2杯は乗る展開が続き、1時間ほどでヤリイカ7杯とスルメ3杯を手にする。
 昼過ぎからは風が強まり、イカの反応を探すクルーズタイムが長くなる。14時前、「次の流しで揚がります」のアナウンスが出た最後の投入でバタバタッとヤリイカが上がる。40センチ級の良型をダブルで取り込んだ人も何人かいて、一之瀬丸のイカ船は有終の美を飾ったのだった。
 船中釣果はトップ53杯、2番手33杯で平均は15杯ほど。内容的にはヤリイカが3〜4割でスルメが目立ったが、「これから2月に向けてはヤリイカが主体になるので期待してください」と一之瀬船長。
 その夜、家内が作ったヤリイカの刺身は胴長40センチ級含む5杯分。ちょっと作りすぎ?
 と思っていたら、家族4人でペロッと完食しちゃいました。



一之瀬丸]久保田 幸司船長

 

 


 

 

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