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[アジ]
三浦半島走水港出船…走水沖 政信丸

走水沖のアジ絶好調! 食味も釣趣も極上なり

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本誌編集部◎村上 敬洋
掲載号: 2010年7月1日号

走水周辺で釣れるアジは一級品

 


30センチ近いアジが釣れることもしばしば。うまそう!
慣れていない人やオマツリが心配な人は、潮回りの小さな日を選ぶといい


 アカムツやアナゴほどのインパクトはないけれど、アジだって「ごくうま」な釣魚だ。とくに東京湾走水周辺で釣れるアジは美味で名高い一級品として知られている。
 そんなアジを釣らんと走水港を訪れたのは5月31日。お世話になったのは中〜大アジ狙いで人気を集める政信丸。
 走水港のアジ乗合は、夏季は早朝船と午前船と午後船の一日3便体制をとっている船宿が多いが、予約乗合の政信丸は7時半出船(15時ごろ沖揚がり)の一日船。私を含む4人の準備が整ったところで出船となり、帰港する早朝船とすれ違うように沖を目指した。
 舵を握るのは廣川政信船長。まずは航程5分ほどの走水沖、水深65メートルで投入合図を出した。タナは仕掛けの全長分プラス1メートル。根掛かりしやすい魚礁などを除き、タナはいつも同じだという。
 船宿に常備されたオモリ150号のアンドンビシにイワシのミンチを詰め、素早く仕掛けを沈めたのだが、当日は大潮ということもあって潮はものすごく速く、ビシはあっという間に底からフケ上がってしまった。
 こんな状況下では2度3度と底を取り、ビシをタナにきっちり合わせてないと釣れないのだが、アジ釣りが久しぶりのせいかうまくできない。
 一方、上手に底ダチが取れる右トモやミヨシのベテラン氏は20センチ級のアジを着々と増やしていった。
 アタリが止まったところで灘寄りの40メートルダチに移動すると私にうれしい初物がヒットし、船中あちこちでアジが舞った。
 とはいえ3尾4尾と連発する感じではなく、潮回り直後の投入でアジが顔を出すだけだ。
 そのせいか10時を過ぎてもトップはツ抜けするかしないかといった状況。私に至っては先ほど初物を上げたっきり。撮影やらナニやらで忙しかったこともあるが、アジが1尾だけとは情けない。
 ふと時計を見れば昼過ぎ。沖揚がりまで残り3時間ちょい。このまま1尾で終了してしまうのだろうか?


 

 


 

 

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