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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2010年7月15日号
作戦成功で連続ゲット
ちゃんとエサを付 ければ、ちゃんとアタリが出るのです!
アタリが少なくなったところで特大マイワシを装着。弱りにくく動きもいいのでアピール度は最高のはずだ。
食い込みが悪い状況に大きなエサだと余計に食い込みが悪くなるのでは?
と考えがちだが、ヒラメがたくさんいるなら目の前に動きの激しいエサが現れたら、とりあえず「触る」に違いないと考えた。
しばらくすると、激しかったエサの動きが止まった。ヒラメが「触った」ようだ。タイマーで次のアタリまでの時間を計る。
だが、続くアタリはこない。ウネリに注意しながら竿を操る、ジリジリとした神経戦。
少しだけテンションをかけてみると明らかに重い。
5分経過。まだ押さえてる。ここで潮回りの合図が出てしまった。
7分経過。「掛かってくれ!」願いを込めて合わせてみると、一瞬掛かったが外れてしまった。
イワシに付けられた噛み跡から推察すると、イワシをくわえたまま約7分間ジッとしていたように思えてならない。
転々とポイントを探り、水深60メートル付近に移動。ここでも石井さん、原さん、加藤さんとアタリはあるもののハリ掛かりに至らない。普段は顔を出すマトウダイやソイも掛からない厳しい状況だ。
アタリが遠のくと、再び30メートル付近のポイントへ移動。ラインが若干斜めに入り始めた。
石井さんにヒット。続いて加藤さんもヒットし2.5キロ級の良型を無事ネットに収める。石井さんはあと少しのところでバラシ……。
そしていよいよ最後の流し。釣っていないのは私だけだ。前の流しで少し活性が上がったような感じがしたので、今度は食い込みを重視してイワシを特大から20センチ級に変更。
と、アタリがきた。相変わらず居食いしている様子だ。少しエサを動かして焦らしてやるとコンと明快なアタリが出た。
離したのか?
と思ったが、気づかぬふりをして放置。1分後にテンションを加えてみると重みがある。
タイミングを図って合わせると、乗った!
無事にヒラメがネットに収まった。
すぐに投入し、誘いをかけると再びココッとアタリ。連続ヒットで2枚目を上げた。あの渋さが嘘のよう。これだからヒラメ釣りは面白いのだ。
午後12時、気分上々で沖揚がり。船中釣果は1〜2枚だった。
活性はよくなかったが、アタリの数からするとヒラメの魚影は濃いに違いない。
本来の活性なら、誘って食わせる攻めの釣りが存分に楽しめるはずだ。
[隆正丸]芳野忠司船長
Page1 今日は面白くなるぞ!
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