巻き上げていた周りのお客さんも状況は同じようで、「バレちゃったよ」と嘆いている。
　潮回りして再投入。今度は着底と同時に乗ってきた。軽くシャクリながら巻き上げてみると新たな重みが伝わる。そのままゆっくりと10メートルほど巻き上げてから電動巻き上げをオン。
　先に取り込んでいた石井さんはヤリイカのダブル。私も1杯、2杯、3杯とたぐり込み胴長30センチ級のトリプルを達成。
　3時間ほどがすぎたころから海況がよくなってきた。船長もミヨシで竿を出しながら石井さんにレクチャーしてくれる。
　そのかいあってか、石井さんもダブル、トリプルと続けてヤリイカを取り込み、船長もリモコンで操船しながら見事にヤリイカを上げていく。
　その様子を夢中になってカメラで撮りまくっていると、
　「山口さん、反応が上がってきてるから釣っちゃいな」と船長からのうれしいお言葉。
　そこで試しに、船長から了解を取ってプラヅノを11センチのダブルカンナに変更。すると、変更前と同じように誘っているのだが明らかに乗りが少ない。
　再びシングルに戻すとすぐにトリプルで乗ってきた。この違いはおそらく、ダブルカンナは重さがある分、プラヅノの動きが悪くなるのが要因なのではなかろうか。
　この後も良型メインに乗りは続き、14時に沖揚がり。前半はバラシも多く苦戦したが、イカ釣りは今日が初めてというお客さんも22杯をキープし、船中釣果は22〜25杯。
　東京湾口のヤリイカは良型がそろう楽しみな時期を迎えたようだ。

［光三丸］関根雄志船長