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フィッシングライター/山口 充
掲載号: 2010年7月15日号
今日は面白くなるぞ!
秋~冬のトップシーズンに向けての腕慣らしにもバッチリ!
関東エリアでは「ヒラメは冬のターゲット」というイメージが強い。そのため、どうしてもジックリと待つ釣り方になりがち。しかし、魚の活性は季節や状況によって違うはず。きっと夏には夏の釣り方があるはずだ。
6月1日に解禁を迎えた千葉県飯岡沖のヒラメはどうだろう。夏ならではの攻略方法はあるのだろうか。
6月10日、想像と楽しみを膨らませて飯岡港に向かった。
訪れたのは飯岡港の隆正丸。「波3メートル」という予報のせいか、ヒラメ船に集まったのは4人。
午前5時、芳野忠司船長の操船で出船。約40分走った飯岡沖のポイントで釣り開始となった。
ちなみに、この日のエサのマイワシは20センチ級の少し大きめサイズが多く、なかには25センチの丸まると太ったヤツもいる。
まずは通常サイズのイワシを付けてスタート。水深は30メートル前後だ。仕掛けはハリスの位置を変えたり、固定にも遊動にもできるタイプなので、潮の速さとラインの入り方で変更していく。
着底の合図。道糸はほぼ真っすぐの状態。これはドンピシャの流しか、潮が流れていないかのどちらかだ。
ウネリ幅を道糸の目印で計ると約2.5メートル。ハリスの遊動幅を広めにしたいが仕掛けが絡まないよう遊動幅約10センチンに設定する。
潮回りのペースが速いことから、ポイントは狭いと分かる。チャンスを逃さないよう素早く仕掛けを投入。底が近づくとスローでゆっくり落としていく。渋い状況では、ドスンとオモリを落すだけでヒラメに警戒心を与えかねない。
左大ドモの加藤さんが、「アタったけど……。一昨日と一緒だ」と残念そう。
一昨日はアタリがあっても食い込みが悪くて苦戦したとのこと。
右ミヨシにいた原さんも、アタリはあったがハリ掛かりさせられなかったようだ。
そこへ「きたっ」と同行の石井さん。「ずいぶん待ったよ。最初のアタリから次のアタリがしばらくなかった」
食い込みに時間がかかった様子。慎重にヤリトリして無事船中1枚目を上げた。
次は原さんにヒット。やはりアタリは小さかったようだ。ヒラメの活性が低いのか、居食いしているような感じだ。加えて高いウネリのあるコンディション。これは面白い展開になるぞ。
Page1 今日は面白くなるぞ!
Page2 作戦成功で連続ゲット
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