TJ-web  
電子版
から探す
キーワード(釣り物、釣り方etc.)

 

 

 

[アカムツ、アラ、ムツ]
東伊豆宇佐美港出船…初島周り〜川奈沖 二階屋丸

アカムツ、アラ、ムツ… おいしい根魚勢ぞろい!

Check

本誌APC(神奈川)◉石川 皓章
掲載号: 2012年9月1日号

最後の大勝負!

 


小さなメダイはアカムツに引きがそっくり
中深場のスターが勢ぞろい


 アカムツを釣らせようという熱意が伝わる森船長、9時過ぎに思いきって初島の北側エリアに大移動。私も尾川記者も昔、このエリアで1〜2キロのアカムツや2〜4キロのアラを釣っているから力が入る。
 南側はだらだらしたカケ上がり、北側には根が点在する起伏に富んだ場所もある。水深は200〜240メートルで、船長はカケ上がりに沿って流してくれた。
 ただ、潮はほとんど効かず、尾川記者は最後の勝負とばかりに胴つき3本バリ仕掛けから片テンビン仕掛けへ変更している。
 やがて、根が点在する場所で30センチ級のムツ、続いてメダイ、カゴカマス、砂泥地になるとシロムツと立て続けに浮上。なにやら魚の活性が高まってきた。そこへ鋭いアタリが訪れたのが、尾川記者だった。
 アカムツそっくりのアタり方をする小さなツノザメやメダイも多いので、首を傾げて巻き上げているが、海面下20〜30メートルで大きく暴れた。
 「やった、アカムツ!」
 海面下の体色を見て、吉澤さんが素早くタモを出す。1キロ弱(後検量0.8キロ)、40センチの本命だ。掛かっていたのは先バリで、付けエサはサバとホタルイカのダブル掛け。
 今度は胴つき仕掛けにサバエサの私にきた。好感蝕を感じながら海面に浮き上がったのは40センチのアラ。小ぶりだが、これも第2の本命、薄造りでおいしくいただこう。
 結果3人の釣果はアカムツ1尾、アラ1尾、ムツ3尾、多数のシロムツ、メダイにユメカサゴなどなど、おいしい根魚のオンパレード。満足だ。
 森船長は昨秋長男の大晴ちゃんが誕生したばかりの、同港でも若い船長の1人。釣り船を始めて日が浅いが、親父船長の跡継ぎでもある好青年。自分なりの好ポイントをこれからどんどん増やそうと燃えている。
 好きな釣りは根魚類と、アオリイカとのこと。釣り物もスピニングアオリ(ティップラン)にジギング系、エサ釣りは浅場のカサゴ、タイ五目、ワラサまで幅広い。スケジュールは「昌史船長と美人若女将のオフィシャルブログ」にて楽しく展開、ぜひ覗いてみてほしい。
 これからの活躍が大いに期待できる、新たな船宿だ。



二階屋丸]森 昌史船長と大晴ちゃん

 

 


 

 

Page1 アカムツ乗合の看板を新たに掲げる船宿
Page2最後の大勝負!



※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。