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本誌編集部◎内山 高典
掲載号: 2010年3月1日号
開始早々から乗り乗り!
ヤリイカの模様が各地で上向くと、例年この時期に釣れ始める九十九里〜南房に目がいきがちだが、忘れてはいけないのが相模湾。
中でも小田原早川港出船はトップ20〜30杯で釣果が安定しており、東京近郊からアクセスがいいことでも人気を集める。
1月29日、当地の長谷川丸を訪れた。
6時半の出船に合わせて1時間ほど前に船宿に到着すると、軒先でたき火にあたりながらお客さんと談笑していた谷川元則船長が出迎えてくれた。
前夜から強く吹いていた風の影響が気になり状況を伺うと、「朝は風が残るようですが、だんだんとよくなる予報なので問題ないでしょう」とのことで一安心。時間までに8名が集まり定刻6時半に出船した。
釣り場の小田原南沖までは航程50分ほどとのことで、行きがけに船長に仕掛けについて質問すると、「プラヅノは濃い色よりも、淡い色のほうがいいですね。ツノを何本使うかにもよりますが、下からケイムラ、ピンク、水色の3色を基本にして、下から2〜3本目に赤白のスッテを入れてください。後はツノの数に応じて青や若草色を交ぜてみるのもいいと思います」とのこと。
ツノ数はビギナーで5本、慣れた人で8本前後。オモリはシーズンを通して120号を使う。
やがてポイントに到着。まだ風があり波が多少あるものの雲一つない快晴。伊豆半島の山並みの向こうには、雪に覆われた富士山の頂が見える。「水深150メートル、底から10メートル上まで探ってください」の合図でスタート。
一斉にオモリが投げ込まれ、カラフルなプラヅノがきらめきながら海中へ吸い込まれていく。
開始早々に乗せたのが左トモのお客さん。胴長30センチほどのヤリイカをダブルで取り込み幸先のいいスタートを切る。
この間に右舷でも数名に乗ったようで、電動リールで巻き上げるモーターの音が船上に鳴り響く。
次つぎに取り込まれるヤリイカは、どれもオモリ側から1〜2本目のツノに乗っているようだ。写真を撮らせてもらいながら乗ったツノの色を聞いて回ると、皆さんケイムラかピンクのいずれかで谷川船長のアドバイスと合致する。
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