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[ヤリイカ]
相模湾小田原早川港出船…小田原南沖 長谷川丸

反応バッチリで朝に好乗り! 後半強風に泣くも今後に期待

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本誌編集部◎内山 高典
掲載号: 2010年3月1日号

中層に反応が出ることが多い

 


釣り場は小田原南沖の水深150~180メートル前後
風が強まった後半は、船が上下し、乗っても巻き上げ途中でバレる状況に苦戦した


 操舵室の魚探をのぞかせてもらうと、船長が画面の底付近に出ている薄いブルーの筋状の帯を指さし、「これがヤリイカの反応です。今シーズンは群れが濃いようで、反応探しで走り回ることはほとんどないですね」と言う。
 また、今期は例年に比べて底から20〜30メートル上の中層に反応が出ることが多いそうで、「○から○メートルを探って」というアナウンスが出たら、指示ダナの上限でいったん仕掛けを止め、誘いを入れつつ徐々にタナを下げながら探るようアドバイスをいただいた。
 30分ほど過ぎたころに小移動があり、水深180メートルで再開。ここでも仕掛けが着底した直後に乗りがあったようで、すぐに巻き上げ始めた人がいる。
 しかし、予報では弱まるはずの西風が逆に強くなり、波も出てきて船が大きく上下する。これが災いして巻き上げ中のバラシが頻発、乗りはあるもののイカの足だけの回収ばかりで数が思うようにのびない。
 乗りはある、イカはいる、でも取り込めない。じれったい気持ちをあざ笑うかのように風は強まるばかり。
 その後、天気が好転することを願いつつ昼ごろまで粘ったが、「風速15メートルです。風が弱まりそうもないので揚がりましょう」と船長が告げた。
 船中釣果は胴長25〜35センチのヤリイカが1〜5杯。外れた予報を恨めしく思ったのは私だけではないだろう。
 なお、風が収まりナギに恵まれたという翌日のトップは39杯、2日後は32杯と、小田原南沖のヤリイカは依然好調。5月ごろまで釣れ盛った昨年のようなロングランが期待できそうだ。



長谷川丸]谷川 元則船長

 

 


 

 

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※本誌紙面では、カラーグラビア、仕掛図などがご覧いただけます。