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本誌編集部◎内山高典
掲載号: 2009年6月1日号
港前でいきなりヒット!
ジャジャ~ン! 当日最大の69センチ
本牧~富岡沖の水深7~20メートル前後を狙った
大物を狙える釣り物は数あれど、道具立ても釣り方もシンプルで、だれでも手軽に楽しめるのが東京湾のエビスズキ。ビギナーがいきなり80センチ級のビッグワンを釣り上げることも多いドリームターゲットだ。
湾奥横浜本牧の長崎屋を訪れたのは4月27日。当日集まったのは私を含め8名。
「港前のポイントから始めるので、すぐに釣りができるよう準備しておいてください」と長崎功船長からアナウンスがあり、エサのサイマキ(小さなクルマエビ)が配られる。
8時半前に出船、港を出るとすぐ船足がスローになり、
「11メートルです。どうぞ」の合図で開始。
宙層を狙うエビスズキでは、海面からオモリの位置までの水深がアナウンスされる。道糸のマーカーで確認しながらタナを取り、仕掛けを動かさずにアタリを待つのがセオリー。
開始早々に左トモで竿が曲がり、50センチ級の本命が上がる。
「1メートル上げてください……、今度は1メートル下げて」と慌ただしく指示が出る。こういうときは船下に反応が出ているケースが多い。
すると左右の胴の間でほぼ同時にヒット、船長がタモ取りで駆け回る。取り込まれたのはいずれも50センチ級。
まだまだアタリが続きそうな気配なのだがここで潮回り。船長に聞くと根周りのピンポイントを狙っているとのこと。
流し変えた後しばらくして、左トモのお客さんの竿が絞り込まれる。巻いては道糸が引き出される一進一退の攻防がしばらく続き、やっと海面に姿を現したと思ったら今度はエラ洗いと呼ばれるジャンプの連発。見ているだけでドキドキするスリル満点のヤリトリ。
無事タモに収まったのは当日最大となる後検寸69センチのスズキ、厚みのある立派な魚体だ。
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